抜け毛で悩む方へのアドバイス

20年以上臨床医として「たかが髪、されど髪」というスタンスで患者さんとつきあってきました。簡単に言いますと、抜け毛の問題は、髪の毛が弱いという体質に引き金を引くのが、種々なストレスということなのです。従って予防が第一なのですが、予防については前段の部分で述べてありますので、ここでは治療について私なりの意見を述べさせていただきます。
治療については、外用薬、内服薬、外科的治療、カツラと分類できると思います。それぞれについて利点、問題点がありますので、そこに焦点を合わせて考えてみました。

1)外用薬

  • 老若男女を問わず、非常に簡単に使用できますが、同じ薬を使い続けると数年で効果が薄れるようです。それを避けるために、ときどき休んだり、種類を変更してみると良いと思います。
  • 効果については、2ヶ月程度使用してみて、髪の毛が少し太くなったように感じる人は効果があります。
  • 頭頂部の抜け毛には有効ですが、こめかみの部分は難しいと言えます。

2)内服薬

  • 男性にしか使用できません。
  • 30〜50歳代の頭頂部の抜け毛には、最も効果的と思われます。
  • 効果については、外用薬と同様に2ヶ月程度使用してみて、髪の毛が太くなってくるのを感じられれば有効です。
  • 効果が認められる人については、その効果を維持させるために、数日に1回内服するだけで良いです。

3)外科的治療

人口毛移植

  • 一度に大きな面積に植毛できます。
  • 半年後くらいから、植毛した毛が折れて減少するため、追加植毛が必要となります。

自家毛移植

  • 後頭部から、髪の毛付き皮膚を採取して、1本ずつバラバラにして植毛します。
  • こめかみ等の小さな部分の植毛には、これが良いと思われますが、大きな面積はできません。

4)カツラ

  • 最近はかなり安くなったようですが、かなり高価であることと、メンテナンスも必要です。
  • 一度使用すると、なかなかやめられません。

これらの問題点もそれぞれありますので、抜け毛の原因となるストレスの引き金を引かないように、楽しい生活を送って、髪と長い付き合いをすることが肝心だと思います。

(日本医学育毛協会 会長 福田金壽医師)