2、あなたにできる脱毛予防

『よみがえる黒髪』より

髪にいい栄養素と食べ物

「楽しく食べて、飲んで、それでもって脱毛を治す方法があればいいなぁ」とはだれしも思うことでしょうが、残念ながら劇的に発毛を促進する献立はありません。しかし、“ある程度、髪にいい食事”はありますので、その内容について二つの方向から考えてみましょう。

まずひとつは栄養源としてのタンパク質の摂取です。ご存じのように毛はケラチンというタンパク質からなっています。そこで、絶食などの不合理なダイエットや偏食で、十分量のタンパク質がとれないと毛は細くなり、抜け毛の原因となります。体はスマートになっても頭がハゲてしまってはどうでしょうか? 現在の日本人は通常の食生活ではまずこのような栄養失調には至りませんが、日ごろから良質のタンパク質(大豆、魚など)を十分とるよう心掛けたいものです。また、毛髪に必要なビタミンE(緑黄色野菜など)、C(ミカン、トマトなど)も摂取しましょう。

もうひとつは、「食事内容で老化を何とか予防できないか・・・・・」ということです。男性型脱毛症、女性のびまん性脱毛症では、老化が大きな原因のひとつになっています。細胞自体の老化はある程度遺伝子的にプログラムされたものであり、その予防はなかなか困難ですが、毛包への血流を阻害し、老化を促進する“動脈硬化”はなんとか防げないでしょうか?

この動脈硬化を予防する対策として、「塩辛いものや動物性脂肪を控える」ことが勧められます。また、高血圧症や高脂血症(コレステロールやトリグリセライドなど、血中の脂肪分が増える病気)も動脈硬化の原因ですので、健康診断などでこのような病気を指摘されたら内科を受診して治療を受けてください。

最後に「髪に悪い食べ物とは何か?」と聞かれたら・・・・・。ひとつひとつの食品を「これは髪に良い、これは悪い」と分類するのは難しく、それよりむしろ各食品のバランスの問題だと思われます。良質のタンパク質を中心に糖分、脂肪分、ビタミン類を適度に摂取すればよいのです。

ただ、取りすぎたら良くないものはあります。前にも述べましたが、極端に塩辛い魚、タラコなどや豚肉などの動物性脂肪です。これらは、高血圧、動脈硬化を引き起こし、ひいては老化を早め、脱毛のみならず脳血管障害、心臓疾患の誘因ともなります。

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