2、あなたにできる脱毛予防

『よみがえる黒髪』より

アルコールとタバコは髪の敵?

「ストレス解消に何をやっているか?」というアンケート調査ではよくスポーツ、気の合った仲間と飲みに行く、ドライブなどが挙げられています。すなわち、適当量のアルコールはストレスを解消し、頭皮の血流を良くすると考えてもよさそうです。しかし、ある一定量を越えると血液循環が悪くなりますし、毛にも悪影響を与えます。二日酔いの場合はどうでしょう。頭がフラフラする、体がだるい、手足が重い・・・・・このような状態では血液循環が良くなるどころではなく、脳細胞や筋肉細胞が大きなダメージを受けているわけですから、髪の毛にもいいはずがありません。余談ですが酔って階段から落ち、その拍子にカツラが取れて大恥をかき、よけいに毛が薄くなった人のことを聞いたことがあります。また、大酒飲みといわれる人の中には、アルコールばかり飲んで必要な食事をとらない方がいます。これでは毛の栄養源であるタンパク質や糖分も十分にとれないというものです。さらに二日酔いで胃腸をこわしてしまえば、栄養状態も悪くなります。

ではタバコはどうでしょうか? 最近、日本人の三大死因のひとつは心臓の血管障害です。すなわち心筋梗塞などの「心臓に栄養を与える血管が詰まってしまう病気」ですが、これを悪くする大きな原因がタバコなのです。タバコはニコチンなどを含み、血管を収縮させてしまうわけです。私の知人もこの病気にかかりながら、ヘビースモーカーをやめられず若くして亡くなりました。これでもうお分かりのことと思いますが、頭皮の血液循環を阻害するタバコが脱毛症にいいはずがありません。さらに悪いことに、タバコは毛髪に必要なビタミンCを破壊します。どうしてもタバコをやめられない方は、せめてミカンやトマトなどを摂取してこのビタミンを補充してください。

ストレスを解消する

日常生活において、適度のストレスは必要といわれます。すなわち、これにより適度の緊張感が生まれ、生活にメリハリが出るというものです。しかし、これが過度になると自律神経のアンバランスをもたらし、毛細血管を収縮させて毛包などの血流を悪くし、ひいては円形脱毛症や胃潰瘍の原因にもなります。ストレスといえばまず、円形脱毛症を思い浮かべる方が多いかと思いますが、これは円形脱毛症と同様に男性型脱毛症、女性のびまん性脱毛症にも悪影響を及ぼします。では、「どの程度のストレスなら大丈夫なのか?」ということになりますが、少なくとも「夜眠れないほどのものはダメ」といえそうです。就寝中は筋肉や内臓も休んでおり、その分、皮膚への血流が良くなって毛が伸びる時間帯なのです。ストレス解消の処方箋は各人が見つけてゆくよりほかに方法がなさそうですが、不眠症にまで至ったような場合は一度、病院を受診し、適当な精神安定剤を処方してもらう必要がありそうです。

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