2、あなたにできる脱毛予防

『よみがえる黒髪』より

パーマ・ヘアダイとケアは両立する?

脱毛で悩んでいる方の中にも、一度パーマをかけてオシャレをしてみたいという人がおられますし、同時に、毛の薄い部分をパーマで隠したいという願望もあることでしょう。また、脱毛と白髪のダブルパンチで困り果てている方にとって、ヘアダイ(染毛)はいわば“必須科目”です。しかしその反面、パーマやヘアダイで脱毛が進んでしまうのではないか・・・・・という心配もあることと思います。ここでは脱毛症のヘアケアと両立できるパーマ、ヘアダイについて考えてみましょう。

私たちが日常かけているのはコールドパーマ(これに熱をかけると加温パーマとなり、三〜五分早く仕上がる)ですので、これについてお話しします。パーマとはパーマネントウェーブ剤の第1液(チオグリコール酸など)で毛のシスチン結合を還元・切断し、思いのままの髪型にカールさせて固定し、この状態のまま第2液で酸化・再結合させるものです。すなわち、いったん毛のタンパクをバラバラにしてから、強引に本来とは異なる髪型に固めてしまうわけですから、パーマ効果をより発揮させようとすると毛の損傷もより大きくなります。したがって、できるだけパーマはかけない方がよいという結論になるわけですが、たとえば冠婚葬祭などでどうしてもパーマをかけなければならない場合には、第1液の濃度を薄くしてもらってください。特に頭髪の薄い方にはこの配慮が必要です。

また、最近では「髪にやさしい」といううたい文句で酸性パーマがPRされています。これは通常アルカリ性である第1液を酸性にしたものです。その結果、髪をいためにくくはなりますが、その分セット力が落ちますので、長時間処理したり加熱処理を加えたりしなければなりません。ですからこれもまた、“魔法のパーマ”とはいえないようです。さらに驚いたことに“かければかけるほど、髪が良くなるパーマ”というのも宣伝されています。これを聞いて私はかつての辛い出来事を思い出しました。小学生のころ・・・・・当時テレビで“かめばかむほど歯が良くなるチューインガム”というのを宣伝していました。折悪しく、ちょうどそのころ父兄参観の授業があり、先生が「みなさん、歯をよくするにはどうしたらいいでしょう?」という問題を出したのです。テレビの宣伝を思い出した私は「ハイ!」と大きな声で手を挙げて「たくさん、ガムをかむことです!」と答えました。ビックリした先生は目を白黒させて、「それじゃあ、虫歯だらけになるじゃないか」と大笑いされ、父兄も大爆笑。私は茫然としてして、ただただテレビを恨めしく思ったことでした。要は髪を壊して思いどおりのパーマをかけるわけですから、程度の差はあれ、パーマは髪に悪いのです。

次に白髪に対するヘアダイですが、これは毛が黒く染まっている時間により、一時染毛、半永久染毛、永久染毛に大別されます。そして、現在用いられているものはほとんどが、黒色酸化染毛料による永久染毛です。このヘアダイは髪にとってパーマほど害がありませんので、特に使用制限はありませんが、日常よく用いられるパラフェニレンジアミンなどの酸化染毛剤は、頭皮のカブレを引き起こすことがあります。したがって、このような場合には他剤(例えば非酸化型の染毛剤、カブレにくい)への変更が必要です。

さらにパーマ、ヘアダイを共に施行される方は毛髪の損傷を避けるため、それぞれを別の日に行ってください。

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