3、よみがえる黒髪

『よみがえる黒髪』より

効果のある成分発見!

「本当に毛が生える育毛剤なんてあるのだろうか?」この重い課題を背負い、試行錯誤を繰り返し、失敗を重ねること三年、「やっぱりダメか?」と研究室のみんなが疲れ果てたころ・・・・・やっと目の覚めるような、劇的な結果に巡り合えたのです。本当に毛の生える育毛剤があったのです。それは・・・・・さあ、次を読んでみてください!

1、桑白皮エキス★動物実験で発見!★

ウサギ毛周期変換能をみる実験で、育毛剤としてきわめて有効な成分である桑白皮エキスを発見しました。以下はその実験方法、結果です。

  1. 実験方法

生後二十二週齢のニュージーランドホワイト種ウサギの背部を電気バリカンで毛剃りし、八区画に分けました。そして、各区画に披験薬剤を毎日一回つけました。

  1. 被験薬

桑白皮エキスのほか、下記の薬剤を外用してみました。

  • 被験薬1、2、3、4(桑白皮よりの有効成分の抽出法)
    桑白皮を四つの分画に分けました。すなわち、桑白皮から70%エタノールで有効成分を抽出し、その中でエーテル可溶部を被験薬1、酢酸エチル可溶部を被験薬2、n-ブタノール可溶部を被験薬3、水可溶部を被験薬4としました。
  • 被験薬5
    市販育毛剤A(ペンタデカン酸グリセリド配合)
    ウサギ毛周期変換作用があると報告されているので使用してみました。
  • 被験薬6
    市販育毛剤B(酢酸トコフェロール配合)
    当時、最も新しい育毛剤だったので使用しました。
  • 被験薬7
    医薬品育毛剤C(塩化カルプロニウム配合)
    唯一の健康保険適応の育毛剤ですので、その効果をみるため使用しました。
  • 被験薬8
    70%エタノール
    これらの被験薬の溶媒です。主成分でなくこの溶媒が有効であってはならないので、一応、チェックしました。
  1. 評価基準
  • 変換促進
    著効:無処置部と比較し、四週以上変換促進(休止期を短縮)
    有効:無処置部と比較し、二〜四週変換促進(休止期を短縮)
    無効:前記以外のもの
  • 評価基準
    +++:毛の密生が顕著である
    ++ :明らかに発毛がみられる
    +  :わずかに発毛がみられる
    −  :まったく発毛がみられない
  • 実験結果
    . . 外用期間(週)
    . .


    被験薬-1 ++++++++++++++
    被験薬-2
    被験薬-3
    被験薬-4
    市販育毛剤A ++++++++
    市販育毛剤B
    医薬品育毛剤C
    70%エタノール
    無処置部
     この表は七週間に及ぶ実験結果です。被験薬1は何もつけない部分と比較して休止期が五週間短縮されて著効、被験薬5は休止期が三週間短縮されて有効でした。他はすべて無効でした。
     以上より、桑白皮から70%エタノール、酢酸エチルで抽出された被験薬1がきわめて強力な毛周期変換作用をとっていることが判明したため、これを“桑白皮エキス”として、以降の臨床試験に進むことにしました。
2、柿葉エキス★細胞培養系を用いた実験で発見!★

培養毛包細胞を用いた実験で百種類以上の単一物質、生薬をチェックしたところ、きわめて有効な成分の“柿葉エキス”が発見されました。以下はその実験方法、実験結果です。

  1. 実験方法

ボランティアの頭皮から抜いた毛髪から成長期毛包(毛の根元の白い部分)を取り出し、トリプシン(タンパク分解酵素)で個々の細胞にまで分散し、二週後、四週後に細胞数を数え、被験薬を加えない場合の細胞数と比較しました。

  1. 被験薬

柿葉を細切りにし、70%エタノールに浸してエタノール可溶成分を抽出し、さらにこれを酢酸エチルに溶解して、その中の酢酸エチル可溶部分を取り出しました。ところがこの抽出物は色が真っ黒で育毛剤としてはとても使用できませんでしたので、活性炭処理して色を抜き“柿葉エキス”としました。そして、この柿葉エキスを0.1、1、10μg(マイクログラム)/mlの濃度で培養液に加えました。

  1. 実験結果

培養二週後、四週後の細胞数を調べた結果、被験薬を加えないもの(コントロール)の場合、四週後の細胞数はわずか1.0×105程度ですが、被験薬を加えたグループの細胞数は約1.5×105であり、なんとおよそ1.5倍にも増えております。すなわち、この柿葉エキスは毛を構成する毛包細胞の増殖を強力に促進することが分かりました。ということは臨床的にも大いに発毛促進作用が期待できるため、次の臨床試験へと進みました。

次ページへ